「ペンチ」

 

あなたは何になりたいですか?

と問われました

 

誰に問われたのですか?

私にです

 

ええー、よくわかりませんけど

 

私が私にです

 

なるほど、それは面白そうですね

続けてください

 

じゃー、はじめからいきます

私には二人の私がいます

一人は役に立ちたい私です、この私は「正」

もう一人は怠け者の私です、この私は「負」

 

二人の私の会話

正:あなたは何になりたいですか?

負:庄助さん

正:朝寝、朝酒、朝湯の庄助さんね、怠け者になりたいのですか

負:はい、そうです、私は怠けるのが仕事です

 

負:正さん、あなたは何になりたいのですか?

正:ペンチです

 

負:なんですって? ペンチ・・・?

正:はい、ペンチです

負:なぜペンチになりたいの?

 

正:ペンチは役に立つからです

先端が噛み合うようになっていて、

自由に開閉できる構造をして

「曲げる」「挟む」「引っ張る」「ねじる」「切る」

このようなことができる工具です

 

負:ほお、面白そうだね

正:あなたも真似てみますか

負:やってみたいです

 

二人の私はすこぶるいい対話ができました

負の私が素直に「正」のいうことを受け入れました

負は正になりたいようです

これを知った私はすごく嬉しいです

 

呼吸法で健康になりましょう、寝る前に気持ちよくお腹で息を吐く

 

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