「数息」

空海が嵯峨天皇に送った手紙

「空海もと観牛の念(禅定三昧)に耽って、久しく辺鵲の書を絶つ

よもすがら数息(息を数える観法)す、誰か穿被に老せん、終日、

修心す何ぞ墨地(書を学ぶ)にたえん・・・」

 

この手紙は断りの手紙です

 

難しくてよくわかりません・・・

わかりませんが一ヶ所だけわかります

”数息”・・・ここです

 

普通は「数息観」と呼んでいます

数息観は

坐禅を組んで静かに自分の息を数える精神統一法です

 

天皇への断りの手紙にさらっと書いています

数息をしているから、そちらに行けません

 

瞑想もしているだろうし、お経も読んでいるだろうに

なぜ数息を使ったのか・・・

 

数息、この言葉を使うと

相手を納得させるに十分な価値があるからです

天皇は「そうか、しょうがないな」と思うからです

 

数息は価値がありますね

お坊さんの修行で大事な基本は・・・数息です

空海は晩年になっても数息観をしていたのです

これは見習うべきです

 

呼吸法の基本に数息を入れます

1から10まで数えたら、また、1から10まで

これを繰り返すのが数息です

 

呼吸法で健康になりましょう、寝る前に気持ちよくお腹で吐く。

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